子どもを一人で養育していて、生活が苦しい人は多いのではないでしょうか。ひとり親世帯の場合、母子父子寡婦福祉資金貸付金を申請すると、子どもを養育するためのお金を国から借りられる制度があります。
実際に2019年度は、28,000弱の世帯が母子父子寡婦福祉資金貸付金で借り入れして生活費を補填していたようです。
母子父子寡婦福祉資金貸付金について
母子父子寡婦福祉資金貸付金とは、母子家庭や父子家庭といったひとり親世帯が国からお金を借りられる公的融資制度のことです。子供を一人で養育している世帯はフルタイムで労働することが難しく、困窮に陥るケースが多いことから、安定した生活の確保を支援する目的で設けられています。
世帯状況に合わせて以下のように3種類の分類があり、該当する資金で申し込むことができます。
母子父子寡婦福祉資金貸付金の分類 | 対象 |
---|---|
母子福祉資金 | 母親1人で子供を養育している世帯 |
父子福祉資金 | 父親1人で子供を養育している世帯 |
寡婦福祉資金 | 妻または夫の死別によって1人で子供を養育している世帯 |
貸付対象となる人
母子父子寡婦福祉資金貸付金でお金を借りるには、審査基準を満たしている必要があります。審査基準は複数ありますが、最も重視される条件は配偶者がいないことです。
- 母子家庭の母または父子家庭の父(扶養する子に20歳未満の児童が含まれる人)
- 母子家庭の母または父子家庭の父が扶養する児童
- 父母のない20歳未満の児童
- 寡婦(配偶者のない女子であって、かつて母子家庭の母であった人)
- 寡婦が扶養する子
- 40歳以上の配偶者のない女子であって、現に子どもを扶養していない方(子どもが成人してから後に夫と死別または離婚した人、夫と死別または離婚した人のうち子どものいない方)
母子父子寡婦福祉資金貸付金はひとり親世帯に向けて設けられた公的融資制度のため、夫または妻と離婚が成立していれば貸付対象として認めてもらえます。
母子父子寡婦福祉資金貸付金の限度額
資金の種類 | 限度額 |
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生活資金 |
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修学資金 |
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就職支度資金 |
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就学支度資金 |
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技能習得資金 |
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修業資金 |
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住宅資金 | 1,500,000円 (特別:2,000,000円) |
転宅資金 | 260,000円 |
結婚資金 | 300,000円 |
医療介護資金 |
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事業開始資金 |
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事業継続資金 |
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連帯保証人がいれば無利子でお金を借りることも可能です
母子父子寡婦福祉資金貸付金はひとり親世帯の自立支援を図る目的で設けられた制度であり、利息による収入を重視していませんので、連帯保証人がいれば無利子でお金を借りることができます。
シングルマザーが受け取れる手当て
シングルマザーの数は増加しています
母子家庭(シングルマザー)になった一番多い理由は「離婚」で全体の約80%と言われています。また、母子家庭世帯の平均年収は243万円(平成28年度)です。
育ち盛りの子どもを抱えての生活や教育費にお金がかかる時期なので、経済的に苦しい状況にあるといえるでしょう。
元夫から養育費がもらえてないのも貧困理由です!
シングルマザーの経済的な困窮を招いているとして問題視されているのが、元夫からの養育費の不払いです。
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